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成田空港で見つかった国内初の新型インフルエンザ感染。舛添要一厚生労働相は9日朝の緊急会見で「水際で止めた」と胸を張った。だが、降機してからの検査で感染が判明した男子生徒(16)の座席近くに座り、機内感染の可能性のある乗客の行方が容易にはつかめず混乱した。生徒が座席を変えていたこともあり、対象者全員と連絡が取れたのは着陸から丸一日以上が経った同日夜だった。水際対策の思わぬ盲点が浮き彫りとなった。

  [イメージでチェック]ノースウェスト航空25便に乗っていた感染者の座席位置

 盲点の一つは、男子生徒に感染の疑いが出た時には、周囲の席にいた人がすでに、検疫官の元を離れて入国してしまったことだ。

 「『43A』の近くにいた人のことは特に懸念している。厚労省としても全力をあげてフォローしたい」(舛添厚労相)

 ウイルスの国内侵入阻止を最大目的にしている厚労省にとって痛手となった。

 長時間同じ空間にいた乗客は感染の疑いが捨てきれない。韓国では感染者と同じ機内にいたことが原因で、「新型」に感染した事例も報告されている。

 そもそも、男子生徒を機内に留め置くことはできなかったのか。

 検疫のガイドラインでは、機内検疫の簡易検査でA型に陽性反応が出た場合、周囲だけでなく、同行者についても濃厚接触者として留め置くことになっている。今回は、「同行者がほかにもいる」との情報を得た検疫官が機転を利かせ、空港内を追いかけて生徒を発見し最悪の事態は避けられた。厚労省は「同行者の確認は効率化とのバランスもあり現場で行われていない可能性もある。今後の検討課題」としている。

 男子生徒が席を途中で変わっていたことも、思わぬ盲点だった。生徒は搭乗直後は43Aの座席に座っていたが、離陸前に40Eに移動。30分~1時間後に元の43Aに戻った。

 機内で感染者が出た場合、3席以内に座っている乗客が停留措置の対象者となる。席の移動により、対象の座席数は11席から一気に41席に増えた。空席や、すでに海外へ乗り継いだ乗客を除くと、健康観察を行う今回の対象者は12人と判明。全員に連絡が取れたのは、着陸から丸一日経った同日夜だった。

 今回はかろうじて機能したが、機内検疫を離れた乗客を把握する唯一の手がかりである「健康状態質問票」の問題も残る。質問票は症状を記入するとともに、今後の健康観察のため、住所や連絡先の記入を求めている。厚労省はこの質問票をリスト化して各都道府県に送付、これを元に各保健所が健康観察を行うことになっている。

 しかし、電話番号の記載がなかったり、外国人旅行者の場合は滞在先のホテルが代わり連絡が付かなくなるなど、運用上の課題が指摘されている。

 質問票は停留措置が取られた以外の乗客すべての健康観察にも使われ、保健所による10日間の健康観察を受けることになっている。
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